症例
円錐切除後に生じた頸管閉鎖が原因となった子宮留血腫・両側卵管留血腫の1例
朝野 晃
1
,
太田 聡
1
,
島 崇
1
,
早坂 篤
1
,
櫻田 潤子
2
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
2独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床検査科
pp.196-199
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101972
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症例は47歳で,cold knifeによる円錐切除術の2年後に頸管閉鎖による無月経と下腹部痛を訴え,子宮留血腫と両側卵管留血腫を生じた.外子宮口は判別できず,頸管拡張が困難なため,子宮全摘術,左付属器切除術,右卵管切除術を施行した.円錐切除術後は,頸管狭窄および閉鎖を生じる可能性があり,術後の外子宮口の観察および月経の状態の把握が重要であると思われた.
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