今月の臨床 婦人科がん化学療法up to date
子宮頸癌
5. 子宮頸部腺癌における化学療法の役割
月城 沙美
1
1公立陶生病院産婦人科
pp.697-699
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101766
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はじめに
子宮頸部腺癌は,扁平上皮癌に比べると症例数が少ないため検討が不十分で,有効な標準的治療が確立されているとはいいがたい1, 2).早期発見が困難なこと,扁平上皮癌に比べ放射線治療に対する感受性が低いこと,リンパ節陽性例の予後が悪いことなどから,一般的に予後不良とされている3~5).しかし,子宮頸癌における腺癌の割合と罹患数は増加してきており,有効な治療法の報告が期待されている.放射線治療抵抗性のため,特に化学療法に対する期待は大きいといえる.
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