今月の臨床 婦人科がん化学療法up to date
子宮頸癌
4. 再発に対するレジメンとその有効性
有吉 和也
1
,
齋藤 俊章
1
1独立行政法人国立病院機構九州がんセンター婦人科
pp.692-695
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101765
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はじめに
本邦における子宮頸癌の罹患者数は年間約7,000~8,000名で,若年女性の罹患率が上昇傾向にあり,2005年には2,465人が死亡している1).早期発見された子宮頸癌は予後良好であるが,進行・再発子宮頸癌の予後はきわめて不良であり,再燃・再発例の5年生存率は5%未満である2).2007年10月に日本婦人科腫瘍学会編集の子宮頸癌治療ガイドラインが発刊され,現時点での推奨される治療法およびそのエビデンスが記されている3).再発子宮頸癌においては,手術や放射線治療での制御が困難な場合に全身化学療法が考慮されるが,化学療法による全生存期間の延長を示すエビデンスはほとんどない.
本稿では,再発子宮頸癌における全身化学療法のレジメンとその有用性について述べる.
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