今月の臨床 頸癌,体癌—診療の現況
予後
22.子宮頸部腺癌の病理所見と予後
古本 博孝
1
Hiroyuki Furumoto
1
1徳島大学医学部産科婦人科学
pp.1452-1454
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901551
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子宮頸部腺癌は子宮頸癌の約5%を占めるが,①通常の放射線療法に抵抗性である,②III期以上でリンパ節転移率が高い,③リンパ節転移例の予後が著しく悪い,などの理由で扁平上皮癌に比べて予後不良とされている。また,その発生頻度が低いため扁平上皮癌ほど十分な検討が行われておらず,その臨床的取扱いに関してもコンセンサスが得られていないのが現状である。
本稿では,術後の病理所見と予後との関係について述べ,頸部腺癌治療の問題点について整理したい。
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