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編集後記
倉智 博久
pp.656
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101759
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先日の,北京オリンピック予選の“星野ジャパン”の戦いぶりに感動した方々も多かったのではないかと思います.とくに,最終戦の台湾戦,1点リードされていた場面で,2つのスクイズを成功させて大量得点に結びつけた場面は,まさに,私を含めてスポーツファンの気持ちを「しびれさせた」のではないでしょうか.この星野ジャパンは,実力のある若い選手で主に構成されていることも,今年の期待につながるものがあるように感じます.しかし,一方,今回の予選で活躍した新井らも,今年の成績いかんでは,本選の選手としては選ばれない可能性もあるわけですから厳しいものです.ともあれ,オリンピック出場が決まったあとの,星野監督を中心とした盛り上がりは立派なもので,チームワークの良さと,監督を中心とした全員のまとまりの重要性を感じさせられました.
今一人,監督あるいは指導者として立派だと感じさせられるのはサッカー日本代表のオシム監督でした.彼は,ボスニア紛争を体験し,欧州を渡り歩いた体験に基づく視点が,社会的な発言についても重みを与えていると思われます.残念ながら脳梗塞で倒れ,志半ばで岡田監督にバトンタッチせざるを得ない情況となってしまいましたが,オシムさんの最近の驚異的な回復力には驚かされます.オシムさんの1日も早い現場復帰を祈るとともに,岡田監督の前回に劣らない名采配を期待したいものです.
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