産科超音波診断法の実際・5
胎盤の観察—妊娠初期・中期・後期の胎盤像および前置胎盤
一宮 和夫
1
1東京医科歯科大学産婦人科
pp.883-886
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206112
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はじめに
超音波診断法は胎盤を観察するうえで非常に有意義な方法であり,最近では形態面ばかりでなく機能面にまで及ぶアプローチが試みられている.以前はX線やドップラー法により間接的にしか観察のできなかった胎盤も,超音波診断法の出現により母体・胎児に無侵襲で,しかもマクロでの観察が可能になってきた.特に電子スキャンの発達に伴い,胎盤の発育およびaging,さらには胎盤機能との関係も検索されるようになってきている.
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