今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
II 内分泌
【月経困難症】37.月経痛のために市販の鎮痛薬を服用している患者です.最近,効果がなくなってきたといいます.
原田 竜也
1
,
久保田 俊郎
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学
pp.457-459
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101467
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1 診療の概説
月経痛は軽度のものを含めれば婦人の50%程度にみられるといわれているが,日常生活に支障をきたし治療の対象となる場合を月経困難症という1).月経困難症は,月経開始直前から月経時に起こる下腹部痛,腰痛,嘔気,下痢,頭痛などの症状を呈する疾患群である.この症候群は器質的疾患に由来しない原発性月経困難症と,子宮内膜症などの器質的疾患が原因となる続発性月経困難症に分類される 2).
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