今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
II 内分泌
【月経困難症】36.月経時の胃痛と頭痛を訴える10歳代後半の患者です.器質的な原因を認めず,機能性の月経困難症と診断しました.
久保田 俊郎
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学
pp.453-455
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101466
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1 診療の概説
月経困難症とは,月経期間中に月経に随伴して起こる病的症状をいう.下腹部痛,腰痛,腹部膨満感,嘔気,頭痛,疲労,脱力感,食欲不振,いらいら,下痢および憂うつの順に多くみられる 1).月経終了とともに消失,または軽減するが,次周期の月経時もほぼ同様な症状を繰り返す.
月経困難症は,原因から機能性と器質性に分類される.
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