今月の臨床 子宮体癌の最新知見─専門医のために
子宮体癌の妊孕能温存療法
吉田 好雄
1
,
澤村 陽子
1
,
品川 明子
1
,
小辻 文和
1
1福井大学医学部産婦人科
pp.148-151
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101122
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はじめに
子宮体癌は,北米や欧州では代表的な婦人科癌であり,年々死亡率が上昇している.本邦では,1970年代,子宮がんに占める子宮体癌の割合は5%にすぎなかったが,2001年の日本産婦人科学会の子宮癌報告書では42%に占めるに至っている.そのなかで40歳未満の子宮体癌患者は5~6%程度に及ぶ1).最近の少子化・晩婚化の流れや食生活の欧米化に伴い,40歳未満の妊孕能温存療法が必要な,あるいは希望する子宮体癌患者数が,今後もさらに増加することが予想される.
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