連載 病院めぐり
岩手県立中央病院
鈴木 博
pp.218
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100633
- 有料閲覧
- 文献概要
岩手県は,四国4県に匹敵する広大な面積に人口わずか142万人.過疎地を抱える県土で中心となって医療を担っているのが27もの県立病院であり,その数は2位の新潟県の15病院を引き離し,全国一多い.27病院の中心施設として全県域を診療圏に,高度医療・地域支援などの役割を果たすのが岩手県立中央病院である.県立病院の発足は1933年(昭和8年)にさかのぼり,1987年(昭和62年)3月に730床の新病院が完成した.
創業の精神は「県下にあまねく医療の均てん(=あらゆる生き物に雨露の恵みが等しくゆきわたること)をはかる」.つまり,県下のどこに居住しても等しく医療が受けられることが基本だ.医師不足に悩みつつも,全県立病院がネットワークを構築し,年間5,500回の診療応援で相互補完している.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.