病院めぐり
岩手県立磐井病院外科
阿部 隆之
1
1岩手県立磐井病院外科
pp.863
発行日 2020年7月20日
Published Date 2020/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212999
- 有料閲覧
- 文献概要
覚えている人はほとんどいないと思いますが,2003年,当院は中央廊下を熊が走って全国ニュースに出た伝説の病院です.と聞くと,一体どれほどの田舎かと思われるかもしれませんが,当院のある一関市は岩手県の最南端に位置し,東北新幹線も通る県の玄関口として賑わう町で,北に世界遺産「平泉」,市内には「厳美渓」「猊鼻渓」という美しい渓谷があり,風光明媚を売りとする観光地です.
当院は人口約12万人の一関市ほか,宮城県北地域の患者もカバーする地域中核病院で,2006年に,熊の出た旧病院から新病院に移転し,現在に至ります.病床数は315床,標榜科21科,現在の医師数は64人.地域がん診療拠点病院であり,救急でも地域の中心として,例年3000台弱の救急車を受け入れています.職員の頑張りのおかげで,DPC標準病院群の中での機能評価係数Ⅱは,7年連続全国10傑に入っており,全国1位が2度あります.2017年に質の高い病院として総務大臣表彰をいただきました.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.