今月の臨床 妊娠中毒症─新しい名称と定義
中毒症の臨床
4.関連疾患の管理・治療 2)常位胎盤早期剥離
西口 富三
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.1040-1043
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100584
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
常位胎盤早期剥離(abruptio placentae : 以下早剥と略す)とは,妊娠20週以降で,正常位置付着胎盤が胎児娩出以前に剥離するもので,子宮壁との間に胎盤後血腫(retroplacental hematoma)を形成し,それに伴い出血性ショックやDICを続発,さらには胎児死亡をきたすという,母児にとってきわめて重篤な臨床像を呈する病態である.本稿では,早剥の管理ならびに治療について概説する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.