今月の臨床 妊娠中毒症—どのように変わったか
中毒症関連疾患の取扱い方のポイント
4.常位胎盤早期剥離
大塚 博光
1
,
会沢 芳樹
1
,
荻原 哲夫
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.292-294
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902867
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産科的播種性血管内凝固(DIC)の原因の約半数を占める常位胎盤早期剥離は,重症になると胎児死亡を伴い,また重篤なDICや腎不全から母体死亡に至る場合もある.常位胎盤早期剥離の最も効果的な治療法は急速遂娩であり,多くは帝王切開となる.一般的に,常位胎盤早期剥離の原因の半分は妊娠中毒症とされており,教室の13年間の統計でも50%(表1)であり,妊娠中毒症とは非常に関連の深い疾患である.
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