特集 もう胎児付属物とはいわせない!-胎盤、臍帯、羊水-
常位胎盤早期剥離
日高 庸博
1
1福岡市立病院機構福岡市立こども病院 産科
キーワード:
危険因子
,
再発
,
胎児死亡
,
胎盤早期剥離
,
帝王切開術
,
DIC
,
発生率
,
自然分娩
,
予後
,
リスク評価
Keyword:
Natural Childbirth
,
Abruptio Placentae
,
Prognosis
,
Cesarean Section
,
Risk Assessment
,
Incidence
,
Fetal Death
,
Disseminated Intravascular Coagulation
,
Risk Factors
,
Recurrence
pp.1021-1027
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020376206
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常位胎盤早期剥離は危険因子を有さないローリスク妊娠からの発症もまれではなく、病状経過が急速で、その対応の適切さと迅速さが母児の予後に直結してくる。特に内出血型では、切迫早産や陣痛との鑑別がしばしば容易でなく、診断が遅れる場合がある。分娩開始前または分娩第1期における発症で胎児機能不全と診断すれば超緊急帝王切開を行う。一方、すでに胎児が死亡している場合には播種性血管内凝固症候群(DIC)治療下に経腟分娩を原則とする。DIC治療の中心はフィブリノゲンとその他の凝固因子の補充である。
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