連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・2
常位胎盤早期剥離
進 純郎
,
高木 愛子
1
1愛賛会浜田病院
pp.430-433
発行日 2009年5月25日
Published Date 2009/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101435
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症 例
32歳,1回経産婦,妊娠39週1日,陣痛発来と出血にて6:00に入院。
身長157cm,体重65kg(非妊時より13kg増加)。
血圧140/86,尿蛋白は30週より(+)~(±)を繰り返していた。尿糖(+),両下肢に軽い浮腫を認めた。妊娠32週より35週まで切迫早産の診断で塩酸リトドリンの内服を続けていた。
入院後の所見:児は第2頭位,入院時のアドミッション・テストで胎児心拍数に異常なし。胎児推定体重は約3100g,AFI=10cm。陣痛間欠4分,持続時間30秒。
内診をしたところ,子宮口は約3.5cm開大,展退60%,硬度やや軟,胎児先進部ステーション-1。内診時に子宮頸管よりさらっとした流れるような出血を認めた(30g)。外来での超音波検査では胎盤は後壁付着で前置胎盤,低置胎盤は否定されている。下腹部痛の訴えはなかった。
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