連載 Dos&Don'ts婦人科当直の救急診療ガイド・2
[性器出血を伴うもの]子宮筋腫,ポリープ
宮武 崇
1
,
上田 豊
1
,
榎本 隆之
1
,
村田 雄二
1
1大阪大学医学部産婦人科
pp.959-963
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100568
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[1] 各疾患の概要
1. 子宮筋腫
子宮腫瘍のなかで最も高頻度にみられ,30歳以上の女性では20~30%にみられる.約2/3は無症候性で,出血など臨床上問題となる症状を示すものは約10%である.
発生,発育はエストロゲン依存性であるため,閉経後は数年で縮小する.
2. 子宮内膜ポリープ
多くは50代以降に発生し,閉経後女性で無症候性子宮内膜ポリープは約10%にみられる.タモキシフェン服用者にみられることも少なくない.
3. 子宮頸管ポリープ
成人女性の4%程度にみられる.子宮頸管内を発生母地としているが,子宮腟部に由来するものもある.発生には炎症性変化が関与していると考えられており,悪性化することは稀である(<1%).
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