連載 Dos&Don'ts婦人科当直の救急診療ガイド・1
[性器出血を伴うもの]子宮悪性腫瘍(子宮頸癌・体癌)
澤田 類
1
,
村上 節
1
,
八重樫 伸生
1
1東北大学医学部産婦人科
pp.818-821
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100546
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 はじめに
子宮の悪性腫瘍患者が休日あるいは夜間に救急外来を受診するのは,比較的大量に出血した場合と想定して話を進める.というのも,少量の性器出血であれば通常の診療時間内に受診することができるであろうし,たとえ救急外来を受診したとしても,緊急の対応は必要ないであろうからである.よって本稿では,悪性腫瘍の診断がついていないまったくの初診患者か,あるいは悪性腫瘍の診断がついていて婦人科外来でフォローアップされている(おそらく進行した)症例が中等量以上の出血を起こして来院し,基本的に入院管理を必要とする場合についての診療の流れを述べていきたい.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.