連載 Estrogen Series 63
WHI発表後のエストロゲンの使用状況
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.665
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100310
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WHI(Women's Health Initiative)によるエストロゲン療法(estrogen therapy : ETと略す),およびエストロゲン+プロゲステロン療法(hormone therapy : HTと略す)に伴う血栓症などの合併症の軽度な増加は,すでに女性ホルモンを使用している女性たちにどのような影響与えたであろうか.
ここに紹介する研究者たちは,WHI発表の2年前から発表の5か月後までの期間(これは暦のうえでは1999年9月1日より2002年の6月31日に至る期間に当たる)における女性ホルモンの使用状況を調べた.対象は40~80歳までの169,586人で,女性ホルモンを使用しているものと使用していないものとの混合の人口である.HTおよびETの使用状況は薬局における処方箋により追跡した.これらの患者はすべて5か所のHMOに属しており,追跡は実質的に100%可能であった.
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