特集II Myelopathy・Radiculopathy
Cervical myelopathy再手術例の検討
今井 健
1
,
森本 允裕
1
,
中原 進之介
1
,
岡本 吉正
2
,
児玉 寛
3
,
村川 浩正
4
,
川下 哲
4
,
西原 伸治
4
,
河野 光信
4
Takeshi IMAI
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
2岡本整形外科
3国立岡山病院整形外科
4岡山労災病院整形外科
pp.1161-1167
発行日 1975年12月25日
Published Date 1975/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908543
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はじめに
Cervical spondylotic myelopathyや後縦靱帯骨化によるmyelopathyの手術をはじめて10余年になり,その結果も数回にわたり報告してきた.症例の増加にともない,現在では私達の臨床的,X線的理解も深まり,症例により,前方固定術,あるいは椎弓切除術を選ぶようになつた.しかしながら,術後まつたく症状の改善がみられなかつたり,一定期間は有効であつたが,その後症状の増悪をきたしたため再手術を必要とする症例もある.再手術をせざるをえなかつたものを検討してみると,年齢,臨床像の把握,X線所見,術式の選択,手術高位の診断等さまざまな問題について反省させられる.これらの再手術例を検討し,再手術を必要とした理由を考えるとともに,現在の私達の本症に対する手術的療法について述べたい.
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