Japanese
English
臨床経験
分裂膝蓋骨に発症した痛風の1例
A Case of Gout Associated with Patella Partita
冨田 良弘
1,2
,
長谷川 正裕
1
,
佐々木 浩樹
1
,
中川 重範
1
,
田中 肇
1
Yoshihiro Tomita
1,2
1松阪市民病院整形外科
2現:鈴鹿回生総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Matsuzaka Shimin Hospital
キーワード:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
痛風
,
gout
,
痛風結節
,
tophus
Keyword:
分裂膝蓋骨
,
patella partita
,
痛風
,
gout
,
痛風結節
,
tophus
pp.1163-1165
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901224
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抄録:分裂膝蓋骨に発症した痛風の1例を経験した.患者は24歳男性で痛風発作の既往はなく,特に原因の無い膝関節痛にて発症し,画像診断上はSaupe分類III型の分裂膝蓋骨と円形骨透亮像を認めた.術中所見にて尿酸結晶が証明され痛風の診断がつけられた.分裂部には異常可動性もなく,炎症の波及も認められなかったため,分裂骨片の摘出は行わなかった.尿酸産生抑制剤の投与にて術後は膝関節痛は軽快しており,分裂骨片の摘出は必ずしも行わなくてもよいと考えられた.
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