特集 代謝異常症・沈着症
上眼瞼に生じた痛風結節の1例
濱岡 大
1
,
吉崎 仁胤
1北播磨総合医療センター 皮膚科
キーワード:
眼瞼疾患
,
偏光顕微鏡検査法
,
痛風結節
Keyword:
Eyelid Diseases
,
Microscopy, Polarization
pp.1239-1241
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016355246
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60歳男。左上眼瞼の皮下腫瘍を主訴とした。約1年前に左上眼瞼に米粒大の丘疹が出現し、以後増大し皮下結節を形成した。左上眼瞼に径11mm大のドーム状に隆起した結節を認め、下床との可動性は比較的良好であった。皮膚生検を施行し、病理組織学的に真皮中層から深層に境界明瞭な結節を認めた。真皮内に淡好酸性の無構造物質が結節性に集簇し、その周囲を取り囲むような組織球の浸潤がみられた。偏光顕微鏡で無構造物質内に針状結晶を認め、痛風結節と診断した。局所麻酔下に切除術を施行し、被膜に包まれた白色腫瘍を摘出した。術後経過は良好であったが、抜糸後は通院が途絶えたため、その後の経過は不明である。
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