Japanese
English
臨床経験
下腿骨折を主訴としたPycnodysostosisの1症例
A Case Report of Pycnodysostosis
田嶌 考治
1
,
安並 敏哉
1
,
森井 孝和
1
,
北村 嘉雄
1
,
茶之木 頼彦
1
,
星 千冨
1
,
久志 本弘
1
,
石田 俊武
2
,
島津 晃
2
Koji Tajima
1
1大阪府済生会中津病院整形外科
2大阪市立大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Osakahu Saiseikai Nakatsu Hospital
キーワード:
ピクノディスオストーシス
,
pycnodysostosis
Keyword:
ピクノディスオストーシス
,
pycnodysostosis
pp.1351-1354
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908234
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抄録:骨硬化性病変と骨形成の異常の合併を特徴とするpycnodysostosisはかつては大理石骨病やdysostosis cleidocranialisと混同されていたが,今日ではその診断基準も一定し,鑑別が必ずしも困難な疾患とは思われない.今回,下腿骨折を主訴とする本症の1例を経験した.比較的まれな疾患であり,骨折して初めて診断されることが多く,また手術に際しては,皮質骨,海綿骨の異常な硬さ,骨癒合の遷延を予め念頭において治療に当たるべきである.文献的に検索し得た限りでは,本邦での報告例は61家系77症例であった,しかし病因,本態についての詳細な検索は未だなされていない.
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