Japanese
English
臨床経験
膀胱外反症に対する腸骨骨切り術
Exstrophy of the Bladder and Iliac Osteotomy
沖 高司
1
,
伊代田 一人
1
,
石田 義人
1
,
野上 宏
1
,
村地 俊二
1
Takashi Oki
1
1愛知県心身障害者コロニー中央病院
1Aichi Prefectural Colony, Central Hospital
キーワード:
膀胱外反症
,
exstrophy of the bladder
,
腸骨骨切り
,
iliac osteotomy
,
二分脊椎
,
spina bifida
,
恥骨結合離開
,
diastasis of the symphysis pubis
Keyword:
膀胱外反症
,
exstrophy of the bladder
,
腸骨骨切り
,
iliac osteotomy
,
二分脊椎
,
spina bifida
,
恥骨結合離開
,
diastasis of the symphysis pubis
pp.1359-1364
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908236
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抄録:本邦では稀とされる膀胱外反症7例(男5例,女2例)を経験した.病型分類はIII型2例,IV型即ち汚溝外反症5例であった.合併障害は二分脊椎4例,膀帯ヘルニア4例,鎖肛3例,骨盤内腎2例等で,IV型の方が重度で多くの先天奇形を合併していた.臨床経過については,2例が生後1ヵ月以内に敗血症で死亡,3例が尿路変更術をうけ,膀胱機能が維持されているのは2例のみである.
膀胱または陰茎の形成を目的に2例に対して,腸骨骨切りが2歳3ヵ月および6歳3ヵ月時,二期に別けて行われた.術後外固定としてはカンバス牽引が使用されたが,簡便で有用であった.2例とも術後2年6カ月以上になるが,恥骨結合の修復はほぼ維持され,経過良好である.
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