Japanese
English
論述
骨肉腫局所再発の臨床的検討
Clinical Investigation of Local Recurrence in the Patients with Osteosarcoma
梅田 透
1
,
木元 正史
1
,
小沢 俊行
1
,
高田 典彦
2
,
舘崎 慎一朗
2
,
柿崎 潤一
2
,
石井 猛
3
,
鬼頭 正士
3
Tohru Umeda
1
1国立柏病院整形外科
2千葉県がんセンター整形外科
3千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kashiwa National Hospital
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
局所再発
,
local recurrence
,
患肢温存手術
,
limb-salvage surgery
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
局所再発
,
local recurrence
,
患肢温存手術
,
limb-salvage surgery
pp.1249-1256
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908219
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抄録:骨肉腫患肢温存手術のリスクは局所再発であり,局所再発は予後不良の最大要因と考えられる.1972年より1988年までに経験した骨肉腫128例のうち局所再発を生じた7例を検討した.7例の内訳は男3例,女4例,年齢は9歳から26歳(平均16歳).病変部位は腓骨5例,大腿骨1例,脛骨1例で,初回治療は5例が他医にて2例が自験例である.手術法は搔爬などintralesionalな切除が5例,自験例における術前照射後の切除が2例である.結果:初回手術より再発までの期間は最短5ヵ月より最長52ヵ月であり,再発までの期間の長い2例に肺転移が認められていない.肺転移の出現は初回手術より1ヵ月から45ヵ月である.予後は死亡4例,生存3例で腓骨例は5例中4例が死亡している.以上骨肉腫の局所再発は①初回,良性病変としてintralesionalな切除が行われた場合,②腓骨のような小病変に対してはmarginal,intralesionalな切除になりがちとなることが明らかとなった.
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