Japanese
English
論述
軟部肉腫局所再発例の検討
Prognostic Factors Predictive of Local Recurrence for Soft Tissue Sarcoma
畠野 宏史
1
,
堀田 哲夫
1
,
生越 章
1
,
山村 倉一郎
1
,
斎藤 英彦
2
,
井上 善也
2
Hiroshi Hatano
1
1新潟大学医学部整形外科
2聖隷浜松病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Niigata University School of Medicine
キーワード:
soft tissue sarcoma
,
軟部肉腫
,
local recurrence
,
局所再発
,
prognostic factors
,
予後因子
Keyword:
soft tissue sarcoma
,
軟部肉腫
,
local recurrence
,
局所再発
,
prognostic factors
,
予後因子
pp.1225-1230
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902033
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抄録:手術的に治療した軟部肉腫の再発例を調査し,その原因について検討した.症例は1977年から1993年8月までに,当科および関連施設で初回手術を行った軟部肉腫61例であり,主な組織型は脂肪肉腫15例,悪性線維性組織球腫7例,悪性神経鞘腫7例などであった.61例中26例に再発を認め,そのうち20例に再切除術が施行された.初回広範囲切除群において,2cm以上の切除縁の27例では全例で再発を認めず,切除縁を2cm程度まで縮小できる可能性があると思われた.2cm未満の広範囲切除群で,放射線療法施行群の再発は1/5であり,非施行群の5/6に比較して優れており,放射線療法は局所根治性を高めると考えられた.再切除症例では,2cm以上の広範囲切除を行っても再発が3/14認められた.再発症例では,手術操作による播種や出血の広がりを考慮してできるだけ広範な切除が必要である.
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