Japanese
English
臨床経験
胸骨に発生した軟骨肉腫の1例
A Case of Chondrosarcoma in the Sternum
松村 文典
1
,
松倉 登
1
,
山崎 晴彦
1
,
林 晃
1
,
田中 清介
1
Fuminori Matsumura
1
1近畿大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kinki University School of Medicine
キーワード:
胸骨
,
sternum
,
軟骨肉腫
,
chodrosarcoma
,
胸郭形成
,
thoracoplasty
Keyword:
胸骨
,
sternum
,
軟骨肉腫
,
chodrosarcoma
,
胸郭形成
,
thoracoplasty
pp.863-866
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908152
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抄録:軟骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で骨肉腫,骨髄腫に次いで多い腫瘍である.好発部位は大腿骨及び脛骨で,胸骨に発生することは比較的稀である.軟骨肉腫の治療法は,外科的治療が主体であり,放射線療法,化学療法は一次的な効果しか期待できない.胸骨原発性軟骨肉腫の場合,胸郭の一部という特異性があり,外科的治療において胸郭の再建を必要とする.我々は胸骨原発性軟骨肉腫にたいし,正常部を含めた広範切除術を施行し,それにより生じた胸郭欠損を代用胸膜と骨移植で再建し,さらにこれを大胸筋の停止部切離,反転により被覆し,良好な結果を得た.
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