Japanese
English
臨床経験
脊柱再建術を行った仙骨軟骨肉腫の1例
A Case Report of Chondrosarcoma of Sacrum Treated by Total Resection and Reconstruction of the Spine
角田 雅也
1
,
南 久雄
1
,
島崎 和久
2
,
廣畑 和志
2
Masaya Tsunoda
1
1兵庫県リハビリテーションセンター整形外科
2神戸大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hyogo Rehabilitation Center
キーワード:
chondrosarcoma
,
sacrum
,
spinal instrumentation
Keyword:
chondrosarcoma
,
sacrum
,
spinal instrumentation
pp.857-861
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908151
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抄録:仙骨に発生した軟骨肉腫に対し,仙骨の全摘出及び脊柱再建術を行ったので報告する.症例は28歳の男性で,主訴は腰痛及び臀部痛であった.CT像で異常陰影を指摘され,生検の結果,軟骨肉腫と診断された.根治手術を目的として仙骨の全摘出術並びに脊柱再建術を行った.手術は前方後方併用進入法を用い,一期的に行った.仙骨全摘出後,各種のinstrumentationに加え,骨移植を行うことにより脊柱の再建をはかり,仙骨摘出後の死腔には,hydroxyapatite塊を用い充填した.術後11ヵ月の時点で,脊柱は約5mm沈下しているが,骨癒合は完成し,両松葉杖を用い装具なしで歩行している.
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