Japanese
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手術手技 私のくふう
我々のすすめる棘突起縦割頸椎脊柱管拡大術—後方支持組織温存法
Laminoplasty by Sagittal Splitting of the Spinous Process of the Cervical Spine: Our Modified Method
吉田 宗人
1
,
大谷 清
1
,
柴崎 啓一
1
,
中井 定明
1
,
塚原 茂
1
,
真栄城 正治
1
Munehito Yoshida
1
1国立療養所村山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Murayama Hospital
キーワード:
脊柱管拡大術
,
laminoplasty
,
縦割
,
sagittal splitting
,
棘突起
,
spinous process
,
後方支持組織
,
Posterior ligamentous complex
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
Keyword:
脊柱管拡大術
,
laminoplasty
,
縦割
,
sagittal splitting
,
棘突起
,
spinous process
,
後方支持組織
,
Posterior ligamentous complex
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
pp.1305-1311
発行日 1987年11月25日
Published Date 1987/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907728
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抄録:椎弓切除の弱点を補う目的で,今日急速に普及した頸椎脊柱管拡大術の中で,我々は,黒川(1982)らの棘突起縦割法頸椎脊柱管拡大術を追試し,これに独自の方法を加え良好な結果を得ている.我々の方法は,まず拡大範囲の上下各1椎弓を含めて棘突起,後部靱帯complexを棘突起基部上約5mmでone pieceに切離して,反対側の傍脊柱筋を剥離する.これによって棘突起縦割操作が容易に行える.棘突起縦割部に,腸骨骨片10〜15mm幅を挾み固定する.拡大操作終了後に,棘突起,後部靱帯complexを元の位置に再縫着し,生体力学的機能の回復を図るなどが特徴である.症例は,27例,男15例,女12例であり,最近の13例に後方支持組織温存法を行った.いずれの症例も,術直後より症状の改善が得られ,術後3週でフィラデルフィアカラーをつけ離床している.現在までの経過ではX線上頸椎のalignmentは良好である.
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