Japanese
English
臨床経験
頸部脊髄症に対する片開き式頸部脊柱管拡大術の経験
Open-door Expansive Laminoplasty for the Cervical Myelopathy
山下 滋
1
,
田島 健
1
,
山川 浩司
1
,
坂本 隆彦
1
,
岩瀬 育男
1
,
菊地 義文
1
,
武藤 弘幸
1
,
持田 裕史
1
,
乗上 啓
1
Shigeru Yamashita
1
1福島赤十字病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Fukushima Red Cross Hospital
キーワード:
片開き式頸部脊柱管拡大術
,
open-door expansive laminoplasty
,
頸部脊髄症
,
cervical myelopathy
Keyword:
片開き式頸部脊柱管拡大術
,
open-door expansive laminoplasty
,
頸部脊髄症
,
cervical myelopathy
pp.1313-1318
発行日 1987年11月25日
Published Date 1987/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907729
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抄録:昭和57年以降,責任高位を確定できない多椎間にわたる頸部脊髄症に対し,片開き式頸部脊柱管拡大術を行ってきた.このうち術後1年以上経過観察を行った16例に検討を加えた.術後成績は優8例(50%),良6例(38%),可2例(13%)で,不変,悪化例はなく,又術後頸椎アライメントの不整,骨棘形成等,構築上の異常を認めた症例もなかった.本術式は比較的容易であり,又非開大側の骨溝が骨形成により強固となり,脊柱管を拡大位で修復する事から骨片挿入,骨移植等の必要性はないと思われた.術中,術直後の明らかな合併症はなかったが,この骨形成によると思われた軽い頸椎可動域の制限を術後全症例に認めた.しかしながら,この可動域の制限は頸椎異常運動防止に役立ち,Dynamic factor減少に有効であると考える.以上,本術式の優秀性を確認した.
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