Japanese
English
論述
Extraforaminal Lateral Lumbar Disc Herniation—診断と手術法に関する考察
Extraforaminal Lateral Lumbar Disc Herniation.: Study on Its Diagnosis and Surgical Treatment
藤谷 正紀
1
,
樋口 政法
1
,
金田 清志
2
,
小熊 忠教
2
,
佐藤 栄修
2
,
藤谷 直樹
2
,
宮坂 和男
3
Masanori Fujiya
1
1北海道整形外科記念病院
2北海道大学医学部整形外科学教室
3北海道大学医学部放射線医学教室
1Hokkaido Orthopaedic Memorial Hospital
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
椎間孔外側ヘルニア
,
extraforaminal herniation
,
椎間関節切
,
facetectomy
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
椎間孔外側ヘルニア
,
extraforaminal herniation
,
椎間関節切
,
facetectomy
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
pp.3-11
発行日 1986年1月25日
Published Date 1986/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907322
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抄録:最近の過去2年間に当院で手術を必要とした腰椎椎間板ヘルニア患者は132例である.術前にmyelographyとCTの両者の検査を行うことにより10例(7.6%)のextraforaminal lateral lumbar disc herniationを診断し,手術的治療を行った.罹患椎間板高位はL4/L5 2例,L5/S1 8例で,L5/S1に多い傾向があった.臨床症状はL4/L5ではL4神経根症状,L5/S1ではL5神経根症状を呈した.Myelogramは一般に陰性所見を示し,陽性所見の3例はいずれも53歳以上の椎間板変性の所見を伴った例のみであった.臨床診断が腰椎椎間板ヘルニアで,myelogramでこれを説明する所見が乏しい場合は特に本疾患の存在を念頭に入れて,CT検査を行うと容易にその有無がわかる.直視下にヘルニアを摘出するためには,片側椎間関節切除により充分に外側まで展開することが必要であり,後側方固定術を加えることが不可欠である.術後の良好なalignmentを保持するには,spinal instrumentationの併用がよい.
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