Japanese
English
特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
主題 各種治療法の適応と限界/椎間板ヘルニア
Extraforaminal lumbar disc herniationに対する骨形成的偏側椎弓切除術
Osteoplastic Hemilaminectomy for the Extraforaminal Lumbar Disc Herniation
小田 裕胤
1
,
河合 伸也
1
,
野村 耕三
1
,
浦野 正之
1
,
大谷 武
1
,
豊田 耕一郎
1
,
田口 敏彦
2
Hirotsugu Oda
1
1山口大学医学部整形外科学教室
2山口県立中央病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
椎間孔外側ヘルニア
,
extraforaminal lumbar disc herniation
,
骨形成的椎弓切除術
,
osteoplastic hemilaminectomy
,
腰椎
,
lumbar spine
Keyword:
椎間孔外側ヘルニア
,
extraforaminal lumbar disc herniation
,
骨形成的椎弓切除術
,
osteoplastic hemilaminectomy
,
腰椎
,
lumbar spine
pp.365-373
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901085
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抄録:extraforaminal lumbar disc herniationでは,ヘルニアが脊柱管外に存在し,そのタイプもprotrusionよりもextrusionやsequestrationが多い特徴を有する.手術的治療に際しては,このヘルニア塊を直視下に確実に摘出するためには,椎間関節を含めた広範な展開が必要とされる.骨形成的偏側椎弓切除術は,罹患側の椎弓を関節突起間部と棘突起の正中縦割による骨切りで,偏側椎弓のみの一時的な摘出と,上関節突起の頭側および内側の部分切除により,罹患神経根を脊柱管内から管外へと追跡でき,遊走せるヘルニアも罹患神経根の愛護的操作のもとに,直視下に確実な摘出が可能な術式である.さらに,再度椎弓を還納することにより,椎間関節を含む後方構築も温存され,脊椎固定術の併用も必要としない.最長5年,平均2年3ヵ月の短期の成績では優+良が94%と良好であり,再発や椎間不安定性を来した症例はなく,本症に対し最も推奨しうる術式である.
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