Japanese
English
特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
腰部神経障害のNeuroradiologyと手術所見の比較検討
Comparative Study on Neuroradiological and Surgical Findings in Lumbar Radiculopathies
風間 昶
1
,
金田 清志
1
,
佐藤 栄修
1
,
鐙 邦芳
1
,
倉上 親治
1
,
山元 功
1
,
橋本 友幸
1
,
中村 一孝
1
,
斉田 通則
1
,
武田 直樹
1
,
藤谷 正紀
2
,
樋口 政法
2
,
小熊 忠教
3
,
遠藤 康治
4
,
藤谷 直樹
5
,
宮坂 和男
6
Hisashi Kazama
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道整形外科記念病院
3美唄労災病院
4岩見沢労災病院
5独協医科大学越谷分院
6北海道大学医学部放射線科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
腰部神経障害
,
lumbar radiculopathy
,
神経根障害
,
nerve root lesion
,
馬尾神経障害
,
cauda equina lesion
,
神経放射線学的検査
,
neuroradiological examination
Keyword:
腰部神経障害
,
lumbar radiculopathy
,
神経根障害
,
nerve root lesion
,
馬尾神経障害
,
cauda equina lesion
,
神経放射線学的検査
,
neuroradiological examination
pp.431-437
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907397
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抄録:腰椎部の馬尾神経や神経根障害にて,手術的治療を行った468例の診断にあたり,術前一術後の神経症状,神経放射線学的検査,手術的所見の比較から必要最小限の放射線学的検査は何であるのかを検討した.ヘルニアでは,myelographyを優先して高位を決め,CT像で局在とタイプを知ることが望ましい.椎間孔や椎間孔外脱出ヘルニアは,CTが最も有用である.脊柱管狭窄症では,myelographyで分類に応じた所見から判別は可能であるが,CTとの併用で脊柱管狭窄の病態診断が確実となる.分離辷り症は,通常の機能写と側面断層とmyelographyが有用で,CTのsagittal reconstructionで椎間孔内の狭窄病態をしるのが,さらに除圧術への指針となる.Failed back surgeryでは,myelographyとCTの両者による診断が必要で,ことにくも膜炎はmyelo-CTが重要である.その他の疾患は,myelographyで十分診断可能で,必要に応じてCTやその他の検査を併用すべきである.Discographyは,脊椎固定を併用する場合の固定範囲決定に有用である.
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