Japanese
English
臨床経験
両側性舟状骨—第1楔状骨間癒合症の1例
Bilateral Naviculo-cuneiform Coalition; A Case Report
佐藤 啓二
1
,
小西 陽一
1
,
青木 正人
1
,
熊沢 宏
1
Keiji Sato
1
1社会保険中京病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Chukyo Hospital
キーワード:
足根骨癒合症
,
tarsal coalition
,
舟状骨—楔状骨間癒合
,
naviculo-cuneiform coalition
,
軟骨性癒合症
,
cartilaginous coalition
,
足部形態異常
,
foot abnormalities
,
先天性疾患
,
congenital anomaly
Keyword:
足根骨癒合症
,
tarsal coalition
,
舟状骨—楔状骨間癒合
,
naviculo-cuneiform coalition
,
軟骨性癒合症
,
cartilaginous coalition
,
足部形態異常
,
foot abnormalities
,
先天性疾患
,
congenital anomaly
pp.1457-1461
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907318
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抄録:17歳女性,両側の舟状骨—第1楔状骨間癒合例を経験した.同関節に一致した軽度の膨隆と同部の圧痛が主たる症状であり,踵骨外反,扁平足等の変形はなく,距骨下関節の可動域も正常であった.アーチサポートの使用が効果的であった.病巣病変の把握に骨シンチグラフィー,断層撮影が有用であった.単一癒合が舟状骨—楔状骨間に認められたものは1959年Lusbyの1例,1979年Mikiの1例に続いて第3例目である.通常の癒合症では,骨化に伴う可動域低下が疼痛原因と考えられているが,この舟状骨—第1楔状骨間癒合例では軟骨性癒合部が存在するために相対的な力学的弱点を有することになり,このために疼痛が発生したと考えられた.
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