Japanese
English
臨床経験
骨内ガングリオンを形成した足舟状骨—第1楔状骨間癒合症の1例
A Case of Naviculo-First Cuneiform Coalition with Intraosseous Ganglion
熊井 司
1
,
奥田 寿夫
1
,
長岡 正人
1
,
青木 孝
1
,
高倉 義典
2
,
玉井 進
2
Tsukasa Kumai
1
1榛原町立病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Haibara Town Hospital
キーワード:
足根骨癒合症
,
tarsal coalition
,
舟状骨-第1楔状骨間癒合症
,
naviculo-first cuneiform coalition
,
骨内ガングリオン
,
intraosseous ganglion
,
軟骨性癒合
,
synchondrosis
Keyword:
足根骨癒合症
,
tarsal coalition
,
舟状骨-第1楔状骨間癒合症
,
naviculo-first cuneiform coalition
,
骨内ガングリオン
,
intraosseous ganglion
,
軟骨性癒合
,
synchondrosis
pp.1225-1228
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908214
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抄録:足根骨癒合症は比較的まれなものとされており,距踵間と踵舟間に見られるものが大部分である.今回我々は骨内ガングリオンを形成した非常にまれな舟状骨-第1楔状骨間癒合症の1例を経験した.症例は61歳男性,歩行時の右足内側部痛を主訴として来院.保存的治療により軽快しないため癒合部切除術を施行した.癒合部は軟骨性癒合であり,また癒合部の相対する部位には嚢腫がみられ骨内ガングリオンであった.これは不完全な癒合症による長期間の反復したメカニカルストレスによるものと思われた.治療は保存的には足底板が,抵抗例には関節固定術が有用と思われる.本症例では癒合部が小範囲であったため癒合部切除術を施行し経過良好であるが,今後さらに経過観察が必要であると思われる.
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