Japanese
English
臨床経験
第1第2楔状骨間離開を伴った第1楔状骨骨折の1例
Fracture of the First Cuneiform Combined with Dislocation Between First and Second Cuneiform : A Case Report
土川 拓也
1
,
二橋 宏嘉
1
,
小山 新太郎
1
,
長野 昭
1
Takuya Tsuchikawa
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
cuneiform
,
楔状骨
,
fracture-dislocation
,
脱臼骨折
,
open reduction
,
観血的治療
Keyword:
cuneiform
,
楔状骨
,
fracture-dislocation
,
脱臼骨折
,
open reduction
,
観血的治療
pp.1049-1052
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902788
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抄録:第1第2楔状骨間離開を伴った第1模状骨骨折の1例を報告する.症例は19歳男性で,オートバイ事故にて左へ転倒し受傷した.右足背部に擦過傷,圧痛,腫脹が認められるものの,著明な変形は見られなかった.単純X線,断層撮影,CTにて第1第2楔状骨間離開を伴う第1楔状骨骨折と診断した.中空海綿骨螺子1本にて観血的整復固定術を行った.術後3週間の外固定後,足底板を用いて8週より全荷重を許可した.術後約15カ月の現在,楔状骨間は整復され,骨癒合を得,疼痛なく日常生活を送っている.受傷機転としては,転倒時に前足部で踏ん張り,底屈位になったところへ第1撰状骨直上に直達外力が働いたためと推察される.第1第2楔状骨間離開のある症例では単純X線像だけでは骨折が見逃される可能性があるので,断層撮影,CTによる精査が必要である.治療としては離開部の整復保持のため,手術療法が必要である.
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