整形外科を育てた人達 第13回
Guillaume Dupuytren(1777-1835)
天児 民和
1
1九州大学
pp.164-167
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906898
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Dupuytrenはその名を冠した疾患や骨折もあり,先天性股関節脱臼の研究でもAdolf Lorenzよりも早く着手しており,フランス外科の先達であった.又,その研究の領域は今日の整形外科的な疾患,外傷が大部分であった.
誕生はLoireの上流にある小さな村であるPierre-Buffiereで1777年に生れた.父は弁護士で子供の教育には熱心であったので,Dupuytrenは幼年期より父の教育を受けた.学校の成績も良かったが,当時村に駐在していた軍人にも可愛がられ,能力も認められParisのLa Marche Collegeに入学させてもらった.その軍人がこの学校長の兄弟であったので,大変都合よく入学できたのであった.学校の成績も良く,特に哲学の成績が良かった.
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