Japanese
English
論述
人工膝関節脛骨部品固定法の力学的検討—セメント充満固定法について
Mechanical Analysis on Fixation of Tibial Components of Knee Prostheses: Full Cementing Method
星野 明穂
1
,
奥村 信二
1
,
森田 定雄
1
,
相川 孝訓
2
,
古屋 光太郎
3
,
山本 晴康
3
Akiho HOSHINO
1
1リハビリテーションセンター鹿教湯病院整形外科
2リハビリテーションセンター鹿教湯病院生体力学研究部
3東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Rehabilitation Center KAKEYU Hospital
キーワード:
人工膝関節
,
total knee replacement
,
固定法
,
fixation method
,
圧縮試験
,
compression test
,
疲労試験
,
fatigue test
,
ねじり試験
,
torsion test
Keyword:
人工膝関節
,
total knee replacement
,
固定法
,
fixation method
,
圧縮試験
,
compression test
,
疲労試験
,
fatigue test
,
ねじり試験
,
torsion test
pp.247-254
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906696
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人工膝関節手術は近年多くの改良がなされてきているが,その適応,デザイン,固定法等にまだ問題を残している.なかでも脛骨部品のlooseningは懸念される問題のひとつであるが,いまだに有効な解決法を見出し得ないのが現状である.われわれも各種の人工膝関節を経験し現在ではKinematic型を用いて手術を行っているが,脛骨部品を固定する関節面下の海綿骨は極めて脆弱なことが手術時に多く認められる.現在のsemi-constrained型人工膝関節脛骨部品の多くは脛骨骨及質のみではなく,一部は海綿骨で荷重伝達されるデザインをとっているが,はたしてこのような脆弱な海綿骨にセメント固定しても十分な固定強度が得られるであろうか.そこでわれわれは脛骨骨髄腔内の海綿骨を除去しセメントで充満する固定法を考案し,その固定法と従来の固定法を比較検討するため強度試験を行い脛骨部品固定法の問題点に検討を加えるとともにその臨床応用について報告する.
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