Japanese
English
手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
蝶番型人工膝関節の手術手技とその適応
Surgical Ihdication and Procedure of the Hinged Total Knee Arthroplasty
井口 哲弘
1
,
黒坂 昌弘
1
,
廣畑 和志
1
Tetsuhiro Iguchi
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University School of Medicine
キーワード:
人工膝関節
,
total knee replacement
,
蝶番型
,
hinge prosthesis
,
手術手技
,
surgical procedure
,
適応
,
indication
Keyword:
人工膝関節
,
total knee replacement
,
蝶番型
,
hinge prosthesis
,
手術手技
,
surgical procedure
,
適応
,
indication
pp.75-84
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900013
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I.蝶番型人工膝関節の歴史とその特徴
人工関節はその生理解剖学的機構から非制御性(non-constrained),制御性(constrained)および両者の中間の性質を有する半制御性(semiconstrained)に大別される.膝関節では現在までに完全な非制御性人工関節は開発されておらず,現状では表面置換型が主流をなす半制御性の人工関節および制御性人工関節とに分けられる.
もともと膝人工関節は制御性のhinge(蝶番)型の人工関節から発達してきた.1953年のWalldiusの報告以来,代表的なものだけでもMacAusland,Shiers,Young,St. George,HerbertそしてGuepar型など多数の蝶番型人工関節がある.いずれも大腿骨および脛骨に金属製の長いステムを挿入し,それを心棒(軸)で連結する型である.本邦でも1960年代から盛んに慢性関節リウマチや高度な変形性膝関節症に対し使用されてきた7,13,17).
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