Japanese
English
論述
人工膝関節における後十字靱帯温存の臨床的評価
Clinical Evaluation of the Retention of the Posterior Cruciate Ligament in Total Knee Arthroplasty
星野 明穂
1
,
古屋 光太郎
1
,
山本 晴康
1
,
冨松 隆
1
,
宗田 大
1
,
水田 隆之
1
,
小幡 公衛
2
,
林 承弘
3
,
石橋 俊郎
3
Akiho Hoshino
1
1東京医科歯科大学整形外科学教室
2リハビリテーションセンター鹿教湯病院整形外科
3川口工業総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medicaland Dental University, School of Medicine
キーワード:
人工膝関節
,
total knee arthroplasty
,
後十字靱帯温存
,
retention of posterior cruciate ligament
Keyword:
人工膝関節
,
total knee arthroplasty
,
後十字靱帯温存
,
retention of posterior cruciate ligament
pp.753-759
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907440
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抄録:[目的]人工膝関節手術における後十字靱帯(PCL)の意義を評価するため,1981年以降行われた手術のうち,PCLを切除するlnsall/Berstein Posterior Stabilized型TKR(IBPS)とPCLを温存するKinematic Posterior Cruciate Retention型TKR(KPCR)の術後成績を比較し,PCLの有無が臨床成績に及ぼす影響について検討した.[対象]IBPSは32例40関節,KPCRは27例35関節で平均folow-up期間はそれぞれ18.6カ月と24.8カ月であった.[結果]三大学試案による術後成績では両群とも同等であったが,IBPSにおける膝蓋骨骨折の合併症が注目された.術後屈曲角度はIBPSの方が大きいが改善度では差がなかった.Clear zoneの出現率はIBPSでは高率だがこれはPCLの切除によるよりもmetal backされていないtibial componentが多かったためと思われた.短期間のfollow-upではPCLの有無は臨床成績に影響を及ぼさなかった.
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