特集 胸椎部ミエロパチー
総括/黄色靱帯骨化の部
井形 高明
1
,
小野村 敏信
2
Takaaki IKATA
1
,
Toshinobu ONOMURA
2
1徳島大学医学部整形外科学教室
2大阪医科大学整形外科学教室
pp.322-324
発行日 1977年4月25日
Published Date 1977/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905506
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Cセクションは黄色靱帯骨化およびこれと縦靱帯骨化の合併に起因した胸椎部ミエロパチーに関する演題で,その多くは臨床経験に基づいた報告であつた.今回報告された症例は黄色靱帯骨化は111例,黄色靱帯骨化と縦靱帯骨化の合併は32例であり,骨標本39例の黄色靱帯骨化についての検討もなされた.そこで,これらの報告を総括し,骨化の臨床像,病態,ミエロパチーとの関連性およびその臨床所見と治療などの問題点についての要旨を述べ,討論の焦点を振返つてみることにした.なお,森崎教授からLig. flavumの解剖学用語は黄色靱帯であり,本来なら黄色靱帯骨化と称されるところであると指摘された.
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