特集 Multiply operated back
総括/再手術例の検討—術後成績を中心に—の部
片岡 治
1
,
中野 昇
2
Osamu KATAOKA
1
,
Noboru NAKANO
2
1国立神戸病院
2札幌市中野整形外科
pp.337-339
発行日 1981年4月25日
Published Date 1981/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906322
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Multiply operated back(以下MOBと略す)の初回手術の術前診断は腰部椎間板ヘルニアであることが圧倒的に多い.他の診断名,たとえば腰椎分離・辷り症で脊椎固定術を行つた例のMOBとなるのは,仮関節形成などが主であろう.しかし,腰部椎間板ヘルニアの術後MOBの場合には,診断の誤り,手術適応の誤り,手術レベルの誤りといつた基本的ミスによるものから,術後の不安定性や神経根癒着,また,診断法であるmyelographyの合併症としてのクモ膜炎など,非常に多岐にわたる原因が考えられる.著者らの担当したセクションは,これらMOBの術後成績を中心に論ずべく計画されたものである.
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