Japanese
English
論述
下肢長管骨骨折に対する重複キュンチャー髄内釘固定法
Intramedullary fixation with double Küntscher nails for fractures of lower extremities.
三谷 哲史
1
,
奥島 平八郎
1
,
真崎 祐介
1
,
蕪木 初枝
1
,
吉井 新一
1
Tetsushi MITANI
1
1奥島病院整形外科
1Dept. of orthop. surg., Okushima hospital
キーワード:
髄内釘固定
,
intramedullary nailing
,
下肢骨骨折
,
fracture of lower extremities
Keyword:
髄内釘固定
,
intramedullary nailing
,
下肢骨骨折
,
fracture of lower extremities
pp.378-389
発行日 1980年4月25日
Published Date 1980/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906109
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はじめに
大腿骨,下腿骨などの長管骨骨折に対する手術的療法の中で,キュンチャー髄内釘固定法は,多くの利点を有しながら,器械設備の問題や,殊に閉鎖的にこれを行うことの技術的な困難さから,必ずしも一般的な方法とはいい難いようである.
われわれは最初,下腿骨骨折の髄内固定の固定力不全のものに対して,補強の意味でもう1本の釘を追加して,容易に目的を達し得たことから,太い釘1本の固定よりも,むしろ最初から細いものを2本組み合わせて打入することを思いたち,まず下腿骨,ついで大腿骨,さらには数例の上腕骨に対して,いずれも閉鎖的にこの重複キュンチャー釘法を試み,簡便でやさしい方法であるとの確信を得たので,本法の概要を報告する.
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