臨床経験
大腿骨頸部外側骨折に対する新しいキュンチャー髄内釘固定法の試み
藤田 邦浩
1
,
岡本 佼
1
,
三河 義弘
1
Kunihiro FUJITA
1
1大津赤十字病院整形外科
pp.350-353
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905169
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大腿骨頸部外側骨折は高齢者に多く,手術侵襲を少なくし,早期離床せしめて各種の合併症をなくすことが重要である.われわれはKuntscher,Riskaらの報告に基づき,大腿骨内顆直上部より上行性にキュンチャー髄内釘を骨頭に挿入する手術法を昭和49年2月より,数例に試み,手術操作,手術時間,手術侵襲,整復固定力,早期リハビリテーション等の諸点において従来までの手術法に優るとも劣らず,良好な成績を得たので,若干の考察を加え各症例の経過の概要について報告する.
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