Japanese
English
シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery
髄内釘手術における潜在的肺脂肪塞栓の評価
Evaluation of Potential Fat Emboli During Intramedullary Nailing
新藤 正輝
1
,
田中 啓司
1
,
相馬 一亥
2
,
西巻 博
2
,
脇田 隆司
2
,
糸満 盛憲
3
Masateru Shindo
1
1昭和大学医学部救急医学講座
2北里大学医学部救命救急医学
3北里大学医学部整形外科
1Department of Emergency and Critical Care Medicine, Showa University School of Medicine
キーワード:
fat embolism
,
脂肪塞栓
,
intramedullary nailing
,
髄内釘手術
,
reaming
,
リーミング
Keyword:
fat embolism
,
脂肪塞栓
,
intramedullary nailing
,
髄内釘手術
,
reaming
,
リーミング
pp.1127-1131
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903379
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要旨:[目的]髄内釘手術時のリーミング操作が肺に及ぼす影響について臨床的に検討する.[方法]下肢長管骨骨折を伴う外傷患者をリーミング髄内固定群(R群),非リーミング髄内固定群(NR群)に分け,年齢,injury severity score(ISS),fracture index(FI),髄内釘の直径,受傷から手術までの期間を調査するとともに,術後に行った気管支肺胞洗浄液中の脂肪貪食細胞比率および肺血流シンチ上の陰影欠損の程度について2群間で比較検討した.[結果]両群間において年齢,ISS,FI,受傷から手術までの期間については有意差は認められず,髄内釘の直径のみR群に有意に太い結果が得られた.また,脂肪貧食細胞比率は両群間に有意差はみられず,肺血流シンチ上の陰影欠損の程度も両群間に明らかな差は認められなかった.[結論]非リーミング髄内固定法はリーミング髄内固定に比較して,肺脂肪塞栓を軽減させるとは言えない可能性が示唆された.
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