論述
日本における義肢の変遷—現況と将来の見通し
武智 秀夫
1
Hideo TAKECHI
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
pp.18-26
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905297
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まえがき
切断者のリハビリテーションは片麻痺,脊髄損傷,脳性麻痺などのそれと異なり,いくつかの特徴をもつている.列挙してみると,
①リハビリテーション・ポテンシャルが高い.
②社会復帰のゴールを明確に設定できる.
③義肢が不可欠である.
になろう.
一方切断者のリハビリテーションの機能を向上させる因子としては,
①医師の啓蒙(正しい切断術,術後管理,義肢に関する知識,技術の普及)
②よい義肢の製作(よい義肢部品の供給,製作技術者の育成,製作工房の整備)
③義肢装着訓練(PT,OTの育成,訓練施設の整備)
④義肢支給に関する法制上の問題(行政)があげられる.
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