特集 治りにくい肺炎に出会ったら
［Chapter 4］ 気がつかずにいると危機的になりうる疾患
リンパ増殖性疾患（悪性リンパ腫，Castleman病）
山田 彩
1
,
太地 良佑
1
,
西本 優子
2
,
坂口 和宏
3
,
田中 利洋
1
1奈良県立医科大学 放射線診断・IVR学講座
2奈良県総合医療センター 放射線科
3奈良県立医科大学 呼吸器内科学講座
キーワード：
MALTリンパ腫
,
IgG4関連疾患
,
多中心性Castleman病
Keyword:
MALTリンパ腫
,
IgG4関連疾患
,
多中心性Castleman病
pp.302-306
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_302
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▪肺のリンパ増殖性疾患は多彩な臨床像・画像所見を呈し，肺炎と鑑別を要することがある．
▪リンパ増殖性疾患に共通する画像所見として，① リンパ節腫大，② 広義間質肥厚，③ リンパ路（広義間質）に沿った単発または多発の結節，腫瘤，浸潤影，④ 既存構造の破壊を伴わない伸展，⑤ 囊胞形成がある．
▪臨床的に感染を疑う所見が乏しい症例では，リンパ路間質の異常や他臓器病変の有無を評価することが肝要である．
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