臨床経験
瘻孔を伴つた神経病性関節症の3治験例
川島 真人
1
,
岩渕 亮
1
,
佐藤 護彦
1
,
鳥巣 岳彦
1
,
北野 元生
2
Mahito KAWASHIMA
1
1九州労災病院整形外科
2九州労災病院病理検査科
pp.260-263
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905492
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緒言
脊髄癆患者に関節の高度の破壊をみることは,Charcot(1868年)の報告以来広く知られており,その後,脊髄空洞症や末梢神経損傷等の場合にもみられることからCzerny(1886年)は神経病性関節症と命名した.
この神経病性関節症はいつたん発症すると関節の奇異な変形と破壊が進行し,形態的にも機能的にも種々問題点が残されているが特にしばしば難治性の瘻孔を伴い,二次的な感染も加わると多量の滲出液に患者は悩まされ,その治療は容易なものでないことが知られている.
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