論述
Aurothiomalateの副作用—特に肝臓障害と腎臓障害の発生機序とその予防について
吉野 槇一
1
,
小坂 弘道
1
,
五十嵐 三都男
2
,
益田 峯男
2
,
興津 勝彦
2
,
阿部 光俊
3
Shinichi YOSHINO
1
1都立墨東病院リウマチ科
2東京都養育院附属病院整形外科
3帝京大学医学部整形外科学教室
pp.322-327
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905164
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はじめに
金製剤に結核菌の発育阻止作用があることがわかり,抗結核剤として使用していたところ,たまたま慢性関節リウマチ(以後RAと略す)を伴つた肺結核患者でRAの著しい改善を経験した.
その後RAに対する治療薬として,現在まで本剤の基礎ならびに臨床研究が数多くなされている.しかし本剤のRAに対する作用機序に関し,いくつかの説があるが,まだこれといつた確かな説はない.
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