装具・器械
われわれの開発した多軸式下肢牽引整復台について
井上 肇
1
,
三上 隆三
1
,
土居 通泰
2
Hajime INOUE
1
1聖路加国際病院整形外科
2都立大塚病院整形外科
pp.48-53
発行日 1975年1月25日
Published Date 1975/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905128
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整形外科分野では手術はもちろんのことその他すべての手技は,当然のことながら四肢および軀幹に対するものが多く,従つてその術中にはかなり微妙な四肢軀幹の位置取りや持続的な希望肢位保持を要求される.また手術に際しては骨内操作が多いため手術法が高度になればなる程イメージインテンシファイアー(以下「イメージ」と略記)による透視やレントゲンコントロールが必要になつてくる.このため従来の外科用手術台では満足せず,今まで種々の牽引手術台が開発されて来ている.この要求は事特に筋力が強く重量も大きく,1人の足持ち助手のコントロールではままならぬ下肢の手術に対して強く出されて来ている.しかしながら既成の牽引手術台の多くは,
(1)両下肢を牽引するように設計してあるので,構造が複雑な上に附属品が多すぎて使いこなせない.
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