臨床経験
肘関節における遊離小体摘出後の予後調査
山本 三希雄
1
,
茂手 木三男
1
,
田中 昭
1
,
番場 哲司
1
Mikio YAMAMOTO
1
1東邦大学整形外科学教室
pp.961-966
発行日 1967年9月25日
Published Date 1967/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904296
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はじめに
関節遊離体の観血的治療は1558年,A. Paréが膝関節遊離体に摘出術を施行し,著明なる機能改善をみて以来,数多く試みられた.その後,肘関節の離断性骨軟骨炎,骨軟骨腫症にも摘出術が盛んに試みられた.しかしその発生原因についてはなお明らかでないためもあつてその手術時期,手術方法,術後の予後などについてはなお論議の的となつている.
わが教室においても茂手木らが第291回東京地方会にて62例の関節遊離体の統計的検索結果を報告したが,摘出後の経過についてはなお問題点のあることを指摘した.そこで肘関節部遊離体について,その遠隔成績を調べるとともに,多角的な検索を行なつたのでここに報告する.
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